Sep 3, 2018

スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018で考えた食の未来とテクノロジー

Game Changer Catapult

スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018で考えた食の未来とテクノロジー

「食 & 料理×テクノロジー」をテーマに、キッチンの未来を描くイベント、「スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018」が、ミッドタウン日比谷で8月8日、9日に開催されました。Game Changer Catapultからも、代表の深田をはじめ、totteMEAL(Bento@YourOfficeから改名)チーム、Ferment 2.0チーム、およびOniRobotチームがプロトタイプを展示し実演、会場でそれぞれの想いを発表しました。その様子をレポートします。

ビジネスの前提が変化する中で「未来のカデンをつくる」ことに挑戦するGame Changer Catapult

世の中が大きく変化し、ビジネスの前提が変わろうとしている中で、Game Changer Catapult(以下GCカタパルト)は「未来のカデンを作る」、「社内外の多くの人々と共創する場づくり」、「新しい製造業のあり方の模索」を目指し活動しています。これまで生まれた未来のカデンのアイディアの中には食に関連するものも多く、これまでに7点がをアメリカ・オースティンで開催されたイノベーションや音楽・映画の祭典SXSW(サウスバイ・サウスウェスト)に出展し事業化への手応えを感じたり、米国のベンチャーキャピタルScrum Venturesと共に「株式会社BeeEdge」を設立し、アイディアを社外で事業化する形を作って邁進中であることをお話しさせていただきました。

GCカタパルトとしても「キッチン・食の未来」は非常に大切にしているテーマです。数々の新規事業に携わられてきたアルファドライブ株式会社麻生氏の「被災地に行く」という言葉に表れているように、「課題の震源地に行く」ことはイノベーションを起こす上で欠かせません。GCカタパルトはキッチンをその被災地の一つととらえ、イノベーションが生まれる現場だと信じて活動していることをお伝えしました。

1_発表する深田の写真_Fukata at SKS.jpgGame Changer Catapult代表 深田昌則

「ランチ難民」などの問題解消を目指す事業アイディアtotteMEAL

ビジネスパーソンと食品サービス企業を応援する健康に特化した無人販売プラットフォームtotteMEALについてお話ししました。この事業の特徴は、後付けのユニットを取り付けることでどんなボックス(冷蔵庫等)もIoT化できることです。そのためキャッシュレス販売、在庫管理、ユーザーの嗜好分析などが簡単に可能になります。

また、totteMEALアプリによりユーザーに対して栄養に配慮した食事の摂り方レコメンドなども可能です。お弁当を購入するユーザーに対しては「購入するだけで意識せずにヘルシーな食事が可能で、結果的に健康につながる」という価値を提供できること、食品会社に対しては「手間なく、人手を掛けず、かつ安全にオフィス内で商品の販売が可能」というベネフィットがある点をアピールしました。

2_発表する井上の写真_Inoue at SKS.jpgtotteMEAL (発表者:totteMEALチーム 井上貴之)

気軽に「手前味噌」作りを楽しめるキットデリバリーサービス、Ferment2.0

この事業アイディアFerment2.0は昨年のスマートキッチン・サミットジャパンをきっかけにスタートしました。昨年はFerment1.0(発酵機+ミールキット)を発表し、その会場でマルコメの方と繋がりプロジェクトを開始しました。 専用のスティックを手造り味噌にさすことで発酵状態を常にモニタリング出来、またキットデリバリーという形で大豆、麹、塩を提供します。味噌を作っている人同士が繋がるコミュニティ「Miso BALL CLUB」の案も紹介し、味噌を造って食べるだけでなく、味噌について語ったり、各自の「手前味噌」を交換したり、食が人々を結ぶような未来を作っていきたい、という想いを訴えました。

3_発表する山本の写真_Yamamoto at SKS.jpgFerment2.0(発表者:Ferment2.0チーム 山本尚明)

「おにぎりのグローバル化」を目指すOniRobot

日本における米の消費の減少傾向に歯止めがかからず、伝統的食文化まで崩壊しかねない危機を解決したいと思ったのがプロジェクトを開始した背景。おにぎりは手の平の中に、おいしい日本の米、塩、ご当地のさまざまな食材といった日本食の全てがつまっている。日本中の米を研究し尽くし炊飯器開発に関わって来た「ライスレディ」が美味しいおにぎりをたくさん研究した結果、握り加減は3種類に分類され、それを店やお客様個人の好みに応じて作り分けられる独自のおにぎりロボット開発につなげることが出来た。これを日本のみならず、ご飯を食べたことがない・知らない海外の人たちへ、日本の伝統的な食事のおいしさを、OniRobotのおにぎりを通じて伝えていきたいという想いを訴えました。

4_発表する加古の写真_Kako at SKS.jpgOniRobot(発表者:OniRobotチーム代表 加古)

会場ではプロトタイプも展示し、テレビ取材などもあり、たくさんの人に見ていただくことができました。 Game Changer Catapultではこれからもこのような機会を通じて、皆さまにお目見え出来ることがあると思います。その際は是非応援やご意見などお聞かせ頂きたく、よろしくお願いいたします。

また、来場いただいた皆様、ありがとうございました!

5_SKS会場の様子_SKS Venue.jpg

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