１学期間をかけて行われたウェルネス分野のウェアラブル製品のコンセプト開発。パナソニックのメンバーはパーソンズ美術大学の学生たちの視点とそれを短期間で形にする実現力に刺激をもらい、学生たちにとってはウェルネスという新しい分野に挑戦するなかで、これから実社会で製品やサービスを創造するときに役立つ視点を得たのではないかと思います。そして、選考の結果GöbieとSLEEPWISEの２チームがSXSWで展示するプロトタイプとして選ばれました。
まずGöbie（ゴービィ）は、ある"遊び"によってユーザーと社会とのつながりを生み出すことをテーマにしたウェアラブルです。プロジェクトリーダーの秋元は「ウェルネスに遊びの要素をかけ合わせたコンセプトが革新的。SXSWでビジターが私たちと一緒にプロトタイプを楽しんでいる姿が想像できる。」と評価。
SLEEPWISE（スリープワイズ）は、スマート家電とリンクすることでユーザーひとりひとりに最適な睡眠環境をつくりだすウェアラブルです。パナソニック エンジニアの小川は彼らのプロトタイプをこう評価します。「ユーザーの睡眠の質と室内環境の両方をインプットする発想が私たちにとって新しい視点でした。それをアウトプットとしてスマート家電と連携する点では、パートナーと共同してIoTデバイスを開発できる広がりもあります。」
SXSWでの展示はもうすぐ！
Göbie
Created by Qinzi Tan,Tim Ronco,Courtney Snavely, Jane Mitchell
人とのつながりや交流によって、人は安心感や充足感をもつことができます。チームGöbieは、同世代の友人たちがSNSによってオンラインでのコミュニケーションを楽しむ一方、リアルな交流は増えていないことに注目しました。Face to Faceの交流を増やしコミュニティ感覚を育てることが心の健康やウェルネスにつながると考えたGöbieは、ウェアラブルを身に着けることで、街を歩く人たちと遊び感覚の交流を増やす方法を考えました。
SLEEPWISE
Created by Kristen Duff, Mikei Huang, Carson Lai, Iris Qu
健康的な睡眠サイクルはひとりひとり違う点に注目。ウェアラブルがその人の睡眠を学び、さらにスマート家電とリンクすることで寝室の環境を最適な状態に設定します。ユーザーの体温、動き、室内の温度や湿度、音のレベルをインプットし、アプリケーションを通じて室内の明るさや温度を調整します。
センサーからインプットされたデータをアプリケーションによって分析
インプットしたデータからアプリケーションがユーザー個々の「睡眠プロファイル」を作成
睡眠プロファイルがスマート家電（例：Hueなど）とリンクして、室内環境と調整
モーション、温度、湿度などセンサーごとにパーツ化
GöbieとSLEEPWISEのメンバーはこれからSXSWまでの２ヶ月間でさらにプロトタイプを改善し、ユーザー体験型の展示もデザインします。その様子はVol.7で！
Göbie
