Mar 8, 2019

Mashing Up Vol.2登壇 & ワークショップ開催レポート

Game Changer Catapult

Mashing Up Vol.2登壇 & ワークショップ開催レポート

こんにちは、Game Changer Catapultの横田です。昨年11月30日に行われたイベント「Mashing Up Vol.2: Bravery & Empathy」にてセッション登壇の機会を頂き、「なぜ女性は自ら制限をかけるのか/自分の心や身体に向き合いケアするとは?」と題した課題提起、およびワークショップを実施しました。今日はその模様をレポートします。

「女性は◯◯すべき」⁉ なぜそんな「制限」を感じるのか?

企業や組織の枠を越えた新規事業の創出をしているパナソニック「Game Changer Catapult」は、MASHING UPが掲げる、「女性をはじめとする多様な人々の活躍」、「Well-being」というテーマに共感しています。そこで今回のセッションでは、Game Changer CatapultとMashing Upでコラボレーションして課題解決ができないかと考えました。テーマを検討するため、まずは自分の周囲の女性に「女性ならではの難しさ・課題を感じることはあるか」と意見を聞いていくと、「自ら制限をかけているのではないか?」という共通した課題が浮かび上がってきました。

例えば、女性は仕事や学歴などの経験を積んでも「やり手」と揶揄されることが多い。ポジティブに「素敵」とは言われないんですね。そのため、「男性社会の中でうまくやっていくには、弱くないといけない」「誇れるスキルや経歴を持っていても、隠しておいた方が良い」、と自ら制限をかけてしまうことが往々にしてあるのではないでしょうか。

そこで、Game Changer CatapultがUX研修等で大変お世話になっている、インフォバーン株式会社の井登友一さんにファシリテートして頂きながら、参加者(70名もの参加者に集まっていただきました!!ありがとうございました!!)の皆さんと8つのテーブルに分かれてワークショップを実施、喧々諤々語り合いました。

2_会場の様子_Picture of the venue.JPGたくさんの方に参加していただきました

3_会場に向かって語り掛ける横田_Ms.Yokota talking to the attendees.JPGGame Changer Catapultの横田(写真右)と参加者の皆さま

ワークショップ開催で感じた、「わたしたちはどうありたいか?」の本音

当日はテーブル別に、「若い、とはどういうイメージですか?」「若々しいとは、若いとは何が違うでしょうか」といった問に対して参加した皆さんでアイディアをたくさん出していきます。

4_ワークショップの問い_Questions at the workshop.JPG

5_アイディアを出す様子_Ideation.JPGどんどんアイディアを出していきます

その中で一番重要な問いとして設定していたのは「わたしたちはどうありたいか?」という問いです。

この問いに対し、様々な意見が出されました。出された意見からいくつかピックアップすると

  • 今を生きたい、過去にすがりたくない
  • 自分が職場で動きやすくするために、若さ(未熟さ)を演出しているのをやめたい。
  • 固定概念を持たないで、経験を固定概念にせずに生きたい
  • 遠慮せず、それぞれの個性を生かすことができるようになりたい、周りを気にしないで生きたい"
  • 変化を受け入れる
  • 年をとった自分を見せることに遠慮をしない自分になりたい
  • 年齢を重ねることへの自虐をやめて、自分の中身を出していくことを遠慮せずにやりたい。

あげられた意見を見ていると、「本当は今の、ありのままの自分(年齢、容姿、経験など)を認めてほしいのに、何か足りないからそれができないと思いこんでいる」、「自分を見せることに遠慮をしている」というような考えが共通して背景にあるのではないかと感じました。

6_ディスカッション中の様子_Group discussion.JPG活発な議論が行われていました。

なぜ遠慮してしまうのか、なぜ自分が本当に思っている事、やりたいことに制限をかけてしまうのか?

なぜ自分に制限をかけてしまうのか?ワークショップを総括してくださったファシリテーター井登さんのお言葉が印象的でした。「社会のベースになっている『旧OS』は老朽化しています。一方で社会で生きる私たちは、その老朽化した『旧OS』に合わせて生きているのではないでしょうか?それがこのような『自らにかける制限』に繋がってしまっているのかもしれません。『女性は若くいなければならない』という社会の中の見えない掟に対し、お互いに監視して、ありのままの自分を見せないよう制限しあっている状況なのではないでしょうか。」それは私も心の底で感じている事でした。

では、どうしたら制限をかけずにすむか

社会の旧OSに合わせて自らに制限をかけるのでなく、自らのありのままの姿や魅力を出していく個々人の力で社会のOS自体をアップデートすることもできるのではないでしょうか。そのためには、まず私たちの一人ひとりが「自分の価値・魅力を認める」必要があります。「自分の価値・魅力を認める」ためにはどうすればよいか。私は「客観視」、つまり、自分自身を一歩引いてみることがカギになるのではないかと仮説を持っています。

今回のワークショップだけにとどまらず、より深い議論とアイディアづくりをするため、私たちは1月13日~14日に続いて行われたMashing Upのハッカソンに協賛しました。ハッカソンでは「心・気持ちの見える化に必要なもの」「他者からの客観視ができるツール」などを具現化し、自分を好きになるソリューションを生み出していくため参加者の皆さまと検討しました。当日の模様もまた皆さんにご報告する予定です。ご期待ください。

7_井登さんと横田_Mr Inobori and Ms. YOkota.JPGインフォバーン株式会社の井登友一さん(写真左)とイベント後に撮影

Special Thanks! MASHING UP

女性をはじめとする多様な人々が、しなやかに活躍できるような社会を創出する場です。

異なる業種、性別、国籍、コミュニティの人々が「マッシュアップ」することで新しいネットワーク、次の新しい一歩、新しいビジネスを創出できる化学反応を促進します。

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