Feb 18, 2019

私たちが提案する「未来の家事」ビジョン:家事をしながら、あなたの健康づくりをアップデート!

Game Changer Catapult

  • Facebook
  • Twitter
  • Google+

私たちが提案する「未来の家事」ビジョン:家事をしながら、あなたの健康づくりをアップデート!

Written by KajiTrainer(カジトレ) リーダー 鍛冶 茉里奈/

「健康を失うことが、こんなにも人のこころを変えてしまうなんて・・・」

私は、大学時代、医学部保健学科で学び、約400人の高齢者の生活指導を行った。現場で働く中で最も深刻な課題だとわかったのは、「健康を失うこと」が「心の健康状態」にダイレクトに悪影響を及ぼすことだ。健康でなくなり、お世話してもらうたびに「ごめんなさい」を口にする女性。男性はだんだんと無口になっていく。そのような人達にたくさん出会った。そこに笑顔はない。

健康でなくなることで生じる「寂しさ」をなくしたい 私たちカジトレチームの想い

愛知県豊田市にあるデイケアに訪問した際、お会いしたマサヨさん(72歳仮称)は訴えた。「家事も出来ない私は家族のお荷物。汚すだけ汚して。迷惑だ。」マサヨさんに限りらない。多くの人は自分の役割を失ったときに「生きる自信」を失う。

ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)という言葉、ご存知だろうか。2007年に公益社団法人日本整形外科学会が提唱した考え方で、骨や関節、筋肉などの運動器の衰えが原因で、日常生活に障害をきたしている状態をいう。厚生労働省の調査*¹によれば、このロコモが、要支援・要介護になった要因の第一位で約25%を占める。実際、多くの方が「ロコモ」が原因で、身体的健康を失っていくのを目の当たりにした。

上記のように、身体的健康を維持するためには、前述したロコモの予防が必要だ。公益財団法人長寿科学復興財団*²の調べによると、ロコモの予防には、運動習慣を早い時期からスタートさせることが大切だとされている。健康に年齢を重ねていくためには、食事、睡眠、運動などいろいろな要素に留意する必要があるが、その中でも運動は非常に重要なのだ。それにも関わらず厚生労働省の調査*³によると、食事に気を付けている人は7割、睡眠がきちんととれている人は5.5割、運動に気を付けているひとは4.8割、と、3要素の中で最も「気をつけていない」ことが見て取れる。

更に、私たちの独自調査の結果、78.3%が運動を継続できず、悩んでいることが明らかになった。その原因を"60歳以上の男女、175人"に対しヒアリングをする中で「いつもの習慣」を変えて運動することに無理が生じることが見えてきた。では、「いつもの習慣を変えずに運動する」ためにはどうすればよいか?「いつもの習慣」であり運動要素が多い、家事に着目し、"家事"の中で運動をしようというのが私たちのチームの始まりだった。

家事の新しいビジョンを打ち出すことを目指す!

1_事業性検討会でのデモの様子_Demo Day.JPG事業性検討会でのデモの様子

無理せず日常の動作の中で運動量の多い「家事」。これを健康増進のための活動に変えるのが、今回提唱する「Kaji Trainer (通称:カジトレ)」だ。カジトレは、家事のなかでのトレーニングメニューを配信するサービスだ。身体レベルに応じて、クラウドから定期的にメニューが更新される。それらのメニューは医学的な監修を受けているため安心して運動を行うことが出来る。

私たちは、"カジトレ"という事業アイディアを世に出すことで、ご高齢のユーザーの皆さまにより長く健康で生きていただきたい。また、それだけにとどまらず、「家事」というものの意味を「家庭のための義務労働」から「健康のために前向きに取り組めるもの」に変えていきたい。その為にも、今までのパナソニックの「家事の負担を減らしシェアする」という考え方に加えて、「家事の負担をうまく活用してより豊かなくらしに貢献する」方法を追及していきたいと考える。

『やせる掃除!』著者の清田(せいた)()()Xカジトレチームで考える「未来の家事」

家事の新しいビジョンを打ち出すために、私たちは社内だけにとどまらず、社外のパートナーとの連携を進めている。まず私たちがコンタクトをとったのは、「やせる掃除!」著者で「美そうじ」を提唱されている清田さんだ。清田さんとカジトレチームで、今後"カジトレ"アイディアをどう作りこんでいくか議論する模様をレポートする。

2_ 清田先生との対談の様子_With Ms. Seita.JPG

清田さんとの対談風景

鍛冶「ずばりお伺いしますが、家事を運動にするためのコツを教えてください。」

清田さん「ちょっと意識するだけで変わります。私が基本的にお伝えしているのは、①姿勢を正す②呼吸を止めない③左右両方を使う、の3点です。」

松尾 「その3つのポイントの意識を続けることが大切なんですね。」

清田さん「人間って楽な動きをしちゃうので、普通に家事をすると体にいい負担ばかりではないのです。掃除にも基本のやり方があるのですが、これを取り入れると効率のよい掃除を学べてかつ健康にもいいのです。」

鍛冶「清田さんはご年配の方向けの講座もされていますよね。その年代だからこその効果としては、具体的に何かありますか?」

清田さん「ご年配の方の身体の悩みは、肩こり・腰痛・冷え性・膝の痛み、疲れ等が多い。これらは、悩みの部位の筋肉や体幹が鍛えられていないことが原因で起こることが多いのですね。全身の筋肉強化、血流UPに繋がる為すべてに効果的といえますよ。」

松尾「私たちの"カジトレ"プロジェクトに企画段階からご協力いただいた率直な感想をお聞かせください。」

清田さん「運動がちゃんと出来ているか不安な時に、このベルトから"いい姿勢だよ"等即座に声で教えもらえるところが素晴らしいですね。あとは、家事ってなかなか褒められることがないじゃないですか。"すごいよ"と前向きな声をいただけるのは嬉しいですよね。」

松尾「そうですね。家事をもっと楽しむ、そして家事で人とつながる、という未来の習慣を提案していきたいです。」

鍛冶「いつまでも生き生きと輝いてほしい、それが私たちの思いです。今後ともよろしくお願いします!」

私たちが本テーマ"カジトレ"に挑戦する理由とチームの強み

3_カジトレチーム_Kaji Trainer Team is presenting.jpg左から、カジトレのリーダー鍛冶、松尾、生嶋、斉藤

このビジネスアイディア提案する私たちは、大半が入社2年目の若手チームだ。経験が浅いからこそ、従来のパナソニックの概念にとらわれずに、お客様目線の新しい形のサービスを創ろうと模索している。そして、パナソニック社員には珍しく、チームの中の2名は医学部保健学科出身だ。専門性を生かして医療と家電の掛け算で付加価値を生み出し、本テーマのブラッシュアップに力を入れる。そして開発から商品企画、マーケティングまでいる多様性にあふれたメンバーがいるチームだからこそ、この「カジトレ」のアイディアを生み出すことができたのだ。

*¹厚生労働省「平成25年国民基礎調査」

*²公益財団法人長寿科学復興財団「ロコモティブシンドロームとは」

*³厚生労働省「平成26年健康意識に関する調査」

Special thanks!

清田真未さん http://bisouji.com/

一般社団法人日本整理収納協会 代表理事、美そうじコンサルタントとして著書「1日5分で家じゅうどこでもダイエット 『やせる掃除!』(かんき出版)」を出版するなど活動中

Tomomi Yamamotoさん http://www.blanche2009.com

Share

  • Facebook
  • Twitter
  • Google+
KEEP IN TOUCH!
プロジェクトの最新情報はSNSで発信しています。ぜひフォローしてください。