Vol.8 SXSWの経験と、コラボレーションで得たもの。

昨年から始まったパーソンズ美術大学とのプロトタイプ開発も、いよいよ発表のとき。会場はアメリカ・テキサス州で開かれるインタラクティブフェスティバル、SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)です。GöbieとSLEEPWISEのプロトタイプは、直前まで改善を続けたことで初期の試作品というレベルを越え、実際に訪問者にコンセプトの価値を十分に伝えられる立派なプロトタイプへと格段に改善されました。

(2プロトタイプの詳しい紹介はこちら Göbie SLEEPWISE )

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SXSW会場に特設された「パナソニック・ハウス」に、ゲームチェンジャーカタパルトのそのほかのチームとともに、2チームのプロトタイプも展示されました。

期間中に「パナソニック・ハウス」には数百人もの人たちが来場し、プロトタイプに対して多くのフィードバックを得ることができました。製品のコンセプトや、なぜこのプロトタイプを開発したのか、どういったプロセスで開発を行ってきたのかなど様々な質問が飛び交い、来場者とのコミュニケーションが続きました。

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パーソンズ美術大学 プログラム・ディレクターAnu Malhortaは、今回のコラボレーションについてSXSWでインタビューを受け、このように答えてくれました。「パーソンズ美術大学とパナソニックの双方が積極的にプロジェクトにコミットしたことで、双方にとって得るものが大きかったと思います。パナソニックのメンバーは技術や市場性についての深い洞察を学生に与えてくれましたし、つねに学生たちの挑戦を応援してくれるパートナーでした。」

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一方パナソニックのプロジェクトリーダー秋元 伸浩も、インタビューでコラボレーションをこう振り返りました。「パーソンズの学生たちは、短期間で実際に体験できるレベルのプロトタイプとインスタレーションを開発しました。彼らのがんばりと力量は本当に素晴らしいものでした。私たちパナソニックのチームが目指すものは、まさしく今回のプロジェクトのように、会社の外の才能と出会い、彼らとのコラボレーションによって短期間で新しい価値を生み出すことなのです。」

「これまでの私たちの製品開発は、各部署ごとに責任範囲がはっきりと分かれていましたが、今回彼らとコラボレーションしたことで、異なる才能を活かし合う方法や、同じ方向を目指して協働するノウハウなども今回のプロジェクトで得ることができました。」

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Göbieは、人とのつながりを生み出すことでウェルネスを促進するウェアラブル。その価値を体験してもらうために簡単なゲームを開発しました。ウェアラブルとアプリケーションを組み合わせて、来場者がハイタッチをしたり、手を振りあったり、ダンスをし合うゲームで、来場者同士の新しい交流を生み出しました。来場者たちは、Göbieがスクリーンを使わずにコミュニケーションを促進する、というコンセプトに関心を寄せ、評価してくれました。

SLEEPWISEは、睡眠を改善したいと思うすべての人のために、部屋の環境と睡眠の質の両方をモニタリングするウェアラブル。睡眠は健康に欠かせない要素なので注目度も高く、「近い将来に販売されるのを楽しみにしているよ!」といった嬉しい言葉をもらいました。さらに、このウェアラブルがIoT家電とどう連携すればユーザーとして嬉しいか、などについても具体的なアドバイスをもらうことができました。

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来場者からのフィードバックを得た2チームに、「今後の可能性は見えてきた?」と質問してみました。

SLEEPWISEチームは「ニーズはあると思います。パナソニックの技術力で実際の製品まで開発できたら素晴らしいと思います。この製品コンセプトは、家のなかのIoT機器と連携する広がりや、ホテルや病院の部屋など家の外にもサービスが広がる可能性があります。」

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Göbieチームの展望は、「たとえば、企業が従業員のために提供するウェルネス・プログラム、もしくは学校やフェスティバルなどの特定の環境でテスト的に導入してみたいです。そういった環境でユーザーの反応を見ながらプロトタイプを改善し、よりよいユーザー・エクスペリエンスを提供する必要性があります。このウェアラブルは人との交流やつながりがウェルネスにとって欠かせない要素だとユーザーに気づかせ、彼らのウェルネスに対する意識を変えるという大切な役割を果たせると思っています。」

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Göbieとパナソニックメンバーへのインタビューの様子

今後のウェルネス・サポートについて

そもそも、ウェルネスとは心と体の健康、社会とのよりよいつながりを目指してよりよいライフスタイルを継続していくこと。ゴールのない、毎日の積み重ねです。だからこそ私たちは「人々の生活」を中心に捉え、彼らの生活に「新たな物語」を提供したいと考えています。

今回のパーソンズ美術大学とのコラボレーションのように、社外の才能と出会う旅は続きます。今後も引き続き、私たちの活動をこのウェブサイトやSNSで発信します。

次のコラボレーションは、あなたと一緒に!

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