Feb 25, 2021

ネイルオフのお悩み解決はnafeee(ネイフィー)におまかせ!:カタパリスト達の現在地〈3・4期生編〉Vol.5

Game Changer Catapult

ネイルオフのお悩み解決はnafeee(ネイフィー)におまかせ!:カタパリスト達の現在地〈3・4期生編〉Vol.5

Written by 甘利

「nafeee(ネイフィー)」プロジェクトリーダーの甘利です。nafeeeはネイリストとユーザー双方に、もっとネイルを楽しんでもらうためのソリューションで、主に「ジェルネイルのオフ(除去)」に焦点を当てた事業アイデアの実現へ向けて活動しています。今回は私たちの事業アイデアについて、みなさんにより知ってもらいたいと思い、私たちの現状やGame Changer Catapult(以下、GCカタパルト)のビジネスコンテストに参加した経験などをお伝えします。

ジェルネイルオフが5分で終わる世界を目指して

Picture of chaptar1-image_ジェルネイルオフが5分で終わる世界を目指して

nafeeeは、ジェルネイルをもっと気軽に利用するためのソリューションです。具体的には、まず、従来のジェルネイルの課題であった除去にかかる時間を短縮し、爪へのダメージを低減しようと考えています。特殊なベースコート剤により、これまでは30~40分程度の時間が必要だったネイルオフを、5分弱で完了することを目指しています。

使い方もシンプルで、ネイルの施術をする際、既存のベースコートの代わりに「nafeee BASE COAT」を塗り、あとはオフの時に、「nafeee NAIL LAMP」で、ネイル除去用の特殊な光を照射するだけ。また、専用のアプリにより施術履歴をネイリストと共有することも可能で、初めての店舗でも自分のテイストを伝えやすくなります。

考案のきっかけは、国際営業として米国に出張していた際の、現地駐在員のご家族との何気ない会話でした。たまたま、夕食時の話題として、ネイルアートの話になったのですが、この時、コストや爪へのダメージなど、多くの課題を抱えていながら、ネイルアートには、多くの女性の心を捉えて離さない強烈な魅力と、ビジネス上の需要があることを知りました。当時の私は、次々と新しい商品が生まれては、競争環境が、塗り変わっていく米国の美容市場をみるにつけ、我々もなにか新しい価値を生み出さなければ衰退してしまうのでは、と危機感を持っていました。そこで帰国後、何気なく「ネイルアートで何か新しいビジネスができないか」という考えを、ある女性社員に相談したところ、意気投合。その後、2人で少しずつ企画構想を練っていくことになりました。

もともと、何気ない会話からスタートした事業アイデアでしたが、新しい価値を生み出し、誰かの課題を解決し、その対価として収益を得る、というメーカーの本分を、今一度見つめるきっかけを得られた、と思います。

「寸劇プレゼン」により、お客様視点での課題をアピール

Picture of chaptar2-image_「寸劇プレゼン」でリアルな気持ちをアピール

その後、GCカタパルトの応募要項を見つけたことをきっかけにビジネスコンテストへの挑戦が始まりました。
なんとか書類選考を通過し、経営幹部に対するプレゼンの準備へと進んだのですが、「普通のプレゼンでは意味がない」と思い、審査員にお客様視点での課題を印象づけるため、コントのような寸劇を挟むことにしました。身振り手振りを交えて、ネイリストとユーザーの気持ちをリアルに伝えよう、という考えからでしたが、無事にプレゼンを乗り切ることができました。
自分たちとしては、たとえ落選しても後悔だけはしないように「やれるところまではやった」つもりでしたし、メンバーと一緒にみんなで形にしてきた企画ですから、審査通過を知らされた時は、やはり嬉しかったですね。

新たな課題解決に向け、方向転換

Picture of chaptar3-image_新たな課題解決へプロジェクトを方向転換

プレゼン当時のアイデアは「自宅で楽しめるIoTネイルプリンター」というような企画でした。しかし実現へ向けてネイルユーザーへのヒアリングを続けるうちに、ユーザーが抱えるもっと大きな課題が浮上。それが「ネイルオフの手間と爪へのダメージ」でした。IoTネイルプリンターのアイデアも、反応は悪くはなかったのですが、ヒアリングで複数のユーザーから挙げられた「ネイルオフ」の課題に対するストレスは段違いで、新たなソリューションが必要とされている、と強く感じました。

大きく事業アイデアを変えることには不安もありましたが、改めて浮き彫りになったユーザーの課題に向き合うために、現在の方向性に舵を切りました。今更のようですが、やはり直接ユーザーの声を聞くことは極めて重要で、新規事業創出活動においては最も時間をかけるべきプロセスだと実感させられました。

理想的な素材を目指して「技術開発」の日々

現状は、技術開発のフェーズにいますが、大きなトピックの一つが、「ある特定の刺激を与えると密着性が変化する素材」の開発です。人体に対する安全性はもちろん、保存安定性や、密着力のコントロールなど様々な条件をクリアする必要があります。
私は販売計画を練ったり、関係各所と連携し開発の環境を整えたりと、専門領域にとらわれず柔軟に動くことを意識していますが、特に大切にしているのは円滑なコミュニケーションです。開発などで外部の新しいメンバーに協力を依頼する場合、持っている事前情報に差もありますから、それぞれの認識には当然食い違いがあります。最初からスムーズには進まないこともありますが、コミュニケーションを続けることで、逆に新しい視点からのアイデアが生まれたりすることも。情報を共有し、同じビジョンに向かって進んでいくためには、意思疎通がやはり、重要だと感じさせられています。

新規事業を通じて成長、「原点」忘れず挑戦続ける

Picture of chaptar5-image_新規事業を通じて成長、自分の「原点」忘れず挑戦続ける

GCカタパルトの一連の活動を経験して、ビジネスの視野が大きく広がりました。異なる専門性や視点を持つ人と話す機会が増え、そこから新しい発想を得ることが自分自身の成長につながったと感じています。既存事業の進め方とは異なるアプローチを新規事業を通じて学ぶことで、ビジネス上の課題に直面したときに切ることのできるカードが、増えました。現業を抱えながら、それにプラスの労力をかけてコンテストに挑戦することはそれなりに負荷がかかることですが、それを補って余りあるメリットが得られると、私は考えています。また、多くの人の新しい考え方がコンテストを通じて広がれば、いずれ、それが少しずつ組織の風土を変えていくかもしれません。

私たちnafeeeチームも、まずは、きちんと商品を形にすることを目指して、一歩一歩進んでいきます。まだまだ長い道のりですが、原点である「新たな価値を生み、誰かの課題を解決する」という強い思いを忘れず、走り続けたいと思っています。

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nafeee

image_of_nafeee

nafeeeはジェルネイル用の特殊ベースコート剤とデバイスにより「ジェルネイルオフの課題」を解決するソリューション。除去工程の時間、労力、爪へのダメージの大幅低減を実現する。「ジェルネイルをもっと身近に」がコンセプト。専用のアプリでネイルデザインの履歴を管理・共有することで、ユーザーとネイリストの意思疎通もサポートする。

カタパリストとは
GCカタパルト主催の社内ビジネスコンテストに参加経験者の総称。

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