Mar 1, 2019

Slush Tokyo2019出展レポート:未来の「カデン」を世界のステージでアピール

Game Changer Catapult

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Slush Tokyo2019出展レポート:未来の「カデン」を世界のステージでアピール

2019年2月22と23日、東京ビッグサイトにてSlush Tokyo2019が開催されました。このフィンランド発祥の大規模なスタートアップとテクノロジーの祭典に、今年はGame Changer Catapultも参加し、ビジネスコンテストを勝ち抜いた新規事業アイディアや社外とのコラボレーションから生まれたアイディアを出展するとともに、イベントの公用語である英語でのプレゼンやステージでのディスカッションを実施。2日間で世界80カ国から約8000人が訪れると言われる通り、会場はたいへんな賑わいを見せ、我々のブースも大人気で盛況となりました。

2_Pitch Stageの写真_ Picture of Pitch Stage.jpg森のような雰囲気のPitch Stage

3_Game Changer Catapultブースの写真_Picture of Game Changer Catapult booth.jpg賑わいを見せるGame Changer Catapultブースの様子

大賑わいの新規事業案各ブースでは手応えと収穫に大満足

新技術とサービスを組み合わせた新規事業のアイディアで、社会・くらしの課題解決に貢献することを目指すGame Changer Catapult。昨年12月の事業性検討会を経て選出された6つのテーマに加えて、慶応義塾大学の学生との協働プロジェクトから生まれた2つのアイディア、エイベックス株式会社様とのコラボレーションから生まれたアイディアを加えた9つのテーマを出展。プロトタイプに直接触わり、体験できる貴重な機会とあって、どのブースも行列になるほどの人気に。ポジティブな意見から、思わぬ課題点まで、各々得たものがありました。

DECARTE:口腔内セルフチェックシステム

4_DECARTEブースの写真_Picture of DECARTE.JPGDECARTEブースで来場者に説明する大塚さん

自分の口腔内を簡単にセルフ撮影できる技術とAI画像認識エンジンや専用アプリを通じたセルフチェックで、健康習慣をサポートするDECARTE。「非常にレスポンスが良く、好意的に受け取っていただけたと思います。歯が弱い自覚があるから、商品化されているならすぐに欲しいとおっしゃる方も。また、多くの意見を伺うことで、スマホ、タブレットでの操作は高齢者に馴染みが浅く、家族やヘルパーさんの助力が欠かせないという点に気付けました。歯だけではなく、もう少し奥の喉までチェックできるようになれば、ガン発見の一助になるのでは? というアドバイスもありがたかったです」(DECARTE チームリーダー イメージングネットワーク事業部 大塚泰雄さん)

DishCanvas:料理の表現を拡張するスマート食器

5_DishCanvasブースの写真_Picture of DishCanvas.jpgDishCanvasブースで来場者の方と熱心にディスカッションしている様子

料理人が創り上げるこだわりのひと皿にさらなる創造性、表現力と可能性を提供するDishCanvas。Game Changer Catapultのブース中央での展示となり、シンプルでわかりやすいプロトタイプもあって、非常に多くのゲストが来訪。特に外国からの来場者が興味深そうに質問する姿が目立ちました。「最初は天井からプロジェクターで投影していると勘違いするお客様が多かったのですが、お皿そのものがキャンバスになっているというアイディアに驚きの声が多く上がりました。日本人の方、外国からのお客様と好みの違いなども把握することができ、非常に貴重な機会となりました。」(DishCanvas チームリーダーイメージングネットワーク事業部 工藤有華さん)

Hitokoe:お出かけアシスタント

6_Hitokoeブースの写真_Picture of Hitokoe_alt.jpgHitokoeチームがブースに集合

RFIDを活用して忘れ物があった場合に玄関でお知らせするサービスを提唱するHitokoe。ブース内に設置された玄関をつかったデモが好評でした。「忘れ物」という誰もが抱えるペインに着目したことで多くの人の共感を得られたようです。「様々な立場の方々が関心を示してくださり、お褒めの言葉や助言もたくさん頂きました。印象深かったのは、家族間の会話を手助けするギミックがスパイス的に欲しいという意見。もっと工夫を重ね、いずれはコミュニケーションツールとしても機能するデバイスにしたいですね」(Hitokoe チームコミュニケーションプロダクツ事業部 波多江広佳さん)

KajiTrainer(カジトレ):日常の家事を運動に変える

7_KajiTrainerブースの写真_Picture of KajiTrainer.jpgKajiTrainer(カジトレ)ブースはベルトを付けたマネキンが目立っていました

普段の家事によって身体にかかる負荷を利用し、健康のための運動習慣として活用するKajiTrainer(カジトレ)、家事の在り方の転換を図っています。「家電メーカーは家事の負荷を減らすのが当たり前ですが、一方で暮らしにまつわる動きを減らしてしまい、要介護者を増やしている逆説的な現象も生んでいると思っています。義務的な負担を楽しいものに変え、健康にも繋げられる私たちのアイディアが、今回の参加によって共感されるとわかり、嬉しかったです」(KajiTrainerチームリーダー コンシューマーマーケティングジャパン本部 鍛冶茉里奈さん)

「ブース内に流している音楽との相乗効果で興味を持ってくださる方が多く、家事のイメージが楽しくなりそうだと好評でした。逆に、音楽とのリンクをもっと強調して広めることも必要かなと感じました」(KajiTrainerチーム 冷蔵庫事業部 松尾彩佳さん)

michor:セルフヘアスタイリングソリューション

8_Michorブースの写真_Picture of Michor.jpg美容室のような雰囲気のmichorブースに立つ、リーダーの中島さん

「ディスプレイミラー」と「カメラ」を設置することで、後ろ姿を確認しながらのヘアアレンジを可能にするmichor。「多くのお客様にご覧いただき、ありそうでなかった! 日常的な悩みが解消できると、強い共感を得られました。ただ、カメラの設置スペースを気になさる意見や、実際に理想のヘアスタイルが実現できるのかという疑問も。また、セルフカットに役立ちそうだという、男性からのニーズは意外でした。反響、課題ともに満足できる収穫があったと思います」(michor チームリーダーコミュニケーションプロダクツ事業部 中島有季子さん)

Howling Box:音楽を介したインタラクティブコミュニケーションサービス

9_Howling Boxブースの写真_Picture of Howling Box.JPGバーのような雰囲気のHowling Boxブースで説明するメンバー

音楽への共感を元に、人と人とのコミュニケーションを生み出す音楽体験サービスHowling Box。エントランス近くに陣取り、比較的若いゲストが多く訪れていました。バーのカウンターを模した展示コーナーは、実際に使用するシチュエーションととても近く、よりリアルな体験を訴求。一人一人の来場客に熱心に自分達のビジョンを語っていました。「一番の収穫は『みんなまだまだface to faceのコミュニケーションを必要としているんだな』と思えたことですね。アイデアに自信はあったものの、受け入れられるか不安もありました。でも「Howling Box」が提する体験を説明していくうちにお客さんの顔が明るくなったのが印象的で・・・。「これはおもしろい」、「新しい発想だ」等の言葉をいただきました。今まであまり聞けていなかった「店舗検索機能」についてフィードバックを得られたり、色々な属性の方の生の声が聞けたのはかなり良い収穫でした。」(Howling Boxチームリーダー コールドチェーン事業部 溝口仁也さん)

Aromation2.0:香りと音楽の新たな体験を提供するサービス

10_Aromation2.0ブースの写真_Picture of Aromation2.0.jpgデモ用のゆりかごのような椅子が存在感を放つAromationブース

昨年のSXSWやNEXT100に出展して注目を集めたAromationが、エイベックス株式会社とコラボレーションによりAromation 2.0として生まれ変わり出展しました。ユーザーの生体データに基づいた香りと音楽の提案デモを楽しむ人が後を絶たず、多くの人に試していただけました。

Palbum/ Letwork:慶応義塾大学とのコラボレーション

2018年9月から6か月間にわたって行われた、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)総合政策学部琴坂将広准教授の講義を受講する学生とGame Changer Catapultによる、「未来のカデン」を生み出すためのコラボレーション企画。そこで生まれたアイディアの中からPalbumとLetworkがSlush Tokyo2019に参加、学生自ら来場者に自分達のアイディアをプレゼンテーションしました。

自分の気持ちや体調を「花の色」と「香り」という形でアウトプットし、アルバムのように保存していく、というアイディアを提案する「Palbum」チームはモックアップも持ち込んで自分達のアイディアをアピール。ブースに足をとめ試す人からは驚きの声があがりました。

11_Palbumブースの写真_Picture of Palbum team.JPG慶応義塾大学 Palbumチームのみなさん、メンバーの右手に見えている装置がモックアップです。

昼食という機会を利用してまだあったことのない人同士をネットワーキングし、新たな機会や価値を生み出す「Letwork」。たくさんのポジティブなフィードバックをいただき手ごたえを感じつつ、どうすればビジネスとしてうまくいくか、来場者の皆さまと積極的な議論をしていました。

12_Letworkブースの写真_Picture of Letwork.JPG慶応義塾大学 Letworkチームのみなさん

熱気に満ちたステージ

Slush Tokyoというイベントはピッチが盛んにおこなわれていることが特徴的です。会場内にも3つのステージが設置され、常にだれかが自分のアイディアやビジョンについて語っています。Game Changer Catapultのメンバーもステージに立ち、世界中から集まったオーディエンスにプレゼンテーションしました。それぞれが基本コンセプトやプロダクトに対する思いなどを、想いを込めて発表。大勢を前にしても臆することなくスピーチし、とても多くの共感、賛同を得られたようです。

初日は会場内の「Dialogue Stage」にてPanasonic: Game Changer Catapult Intrepreneur Open Pitch & Talk Sessionを開催。

13_発表する中島の写真__Picture of Nakajima at Dialogue Stage.JPGDialogue Stageにたつmichorチームリーダー 中島さん

14_発表する波多江の写真__Picture of Hatae at Dialogue Stage.jpg忘れ物のない世界というビジョンについて語るHitokoeチームリーダー波多江さん

michorの中島さんが登壇。続いて、"お出かけアシスタント" Hitokoeより波多江さんが登壇。二人とも英語でプレゼン。ともに生活と密着したアイディアだけに、参加者の多くから強い関心を引きました。

15_発表する大塚の写真__Picture of Ootsuka at Dialogue Stage.JPG口の中の健康について語るDECARTEチームリーダーの大塚さん

そして、Howling Boxの溝口さん、DishCanvasの工藤さんが続き、"口腔内セルフチェックシステム" DECARTEから大塚さんが英語でのピッチを行いました。お口の健康問題は関心の高まっている事柄であり、熱心に聞き入る参加者が多数。「より日常的に楽しめるような工夫が欲しい」との意見も飛び出しました。Game Changer CatapultのトリはKajiTrainer(カジトレ)の鍛冶さんと松尾さんが担当。熱気冷めやらぬまま、無事にステージを終えました。

16_トークセッションの写真__Picture of Talk Session at Dialogue Stage.JPGパネルディスカッションの様子、左から草野さん、Alexsandreさん、中島さん、溝口さん

最後はゲスト登壇者のAlexandre Bartholoさん(Assemblage社CEO)と、草野絵美さん(アーティスト兼インフルエンサー)を交えてのトークセッション。Game Changer Catapultからは中島さん、溝口さんが参加しました。英語でのパネルディスカッションで客観的意見を頂き、大きな刺激が得られたようです。

たくさんの観葉植物に囲まれ、森のような雰囲気の「Pitch Stage」ではひっきりなしに起業家によるピッチが行われています。世界中から厳選されたスタートアップ企業がアピールする中に混じって、Howling Boxの溝口仁也さん、KajiTrainer(カジトレ)の松尾彩佳さんと鍛冶茉里奈さんが英語で堂々たるプレゼン。特別ゲストからの鋭い質問にも冷静かつ明確に回答した両者からは、自分たちのアイディアへの愛情と自信が窺えました。

17_発表する溝口の写真__Picture of Mizoguchi at Pitch Stage.JPGPitch StageにたつHowling Boxの溝口さん

18_発表する鍛冶の写真__Picture of Kaji at Pitch Stage.jpg

19_発表する鍛冶の写真__Picture of Kaji at Pitch Stage.JPGKajiTrainer(カジトレ)の鍛冶さんと松尾さんがモップを持ち込み堂々たるプレゼン

2日目のステージではGame Changer Catapultが取り組む戦略的オープンイノベーションについてゲストを交えて「Panasonic: Game Changer Catapult Business Creation Open Dialogue Session」を行いました。

第1部 「戦略的オープンイノベーションについて」

大企業がオープンイノベーションを進めるために何が必要とされているのか、というテーマでForbes JAPANの谷本有香さんと当社Game Changer Catapultの深田さんがディスカッション。

20_トークセッションの写真__Picture of Open Session at Dialogue Stage.JPGDialogue Stageでディスカッションをする谷本さん(右)と深田さん

  • ゲスト登壇者:谷本有香氏(Forbes JAPAN副編集長)
  • ホスト:深田昌則さん(アプライアンス社Game Changer Catapult代表)

第2部 「エイベックス株式会社、慶應義塾大学とのコラボレーションから生まれた事業アイディアについて」

Avex USA Inc.で取り組まれているエンタテインメント業界での新規事業創出について、及びエイベックス株式会社の出資先であり、パーソナライズされた音楽体験を提供するドイツのベンチャー企業「Endel」のサービスについてお話頂きました。

21_Endelについて話している写真__Picture of Endel's speak at Dialogue Stage.JPGAvex USAの取り組みについて語る長田さん(左)とEndelのEricさん

後半は当社と共同プロジェクトを行った慶應義塾大学SFCの琴坂将広准教授研究会率いるグループで、香りの事業テーマPalbumを提案しているの大野雅貴さんも加わり、4人でのパネルディスカッションになりました。

22_トークセッションしたメンバーの写真__Picture of Talk session member.JPG左から長田さん、大野さん、横田さん、Ericさん

ゲスト登壇者:

  • 長田直己氏(President, Avex USA / Representative, Future of Music)
  • Eric Conyers氏 (Strategic Partnerships and Business Development, Endel)
  • 大野雅貴さん(慶應義塾大学SFC環境情報学科 )
  • ホスト:横田雅美さん(アプライアンス社Game Changer Catapult, Aromation事業担当)

第3部 「家事トレーニングの実演や家事とトレーニング対談」

美そうじ®コンサルタントの清田真未さん、美そうじレディースの皆さんと、家事をトレーニングに変えるためのカジトレダンスを皆様に披露。会場と一体となって盛り上がり、カジトレを社会ムーブメントにしていく決意を込めて楽しい訴求を行いました。

23_KajiTrainerの写真__Picture of KajiTrainer at Dialogue Stage.jpg

ゲスト登壇者

  • 清田真未氏(美そうじ®コンサルタント)  
  • 美そうじレディースの皆さま

*それぞれのディスカッションについては別途レポートする予定です。お楽しみに!

Slush Tokyo2019の2日間を終えて:積極的なアピールが誇らしかった

24_インタビューに答える杉山と濱本の写真__Picture of Sugiyama and Hamamoto.JPG恒例、来場客からの一人一票応援コメント投票板を前に、事務局の杉山さん(左)・濱本さん

「当初は来場者が少ないのではと心配しましたが、すぐに我々のブースに人だかりができて一安心。結果として想像以上に好評で、コラボの依頼や一緒に進めたいという企業からの声を多数いただきました。手応えは十分ですね。事務局としていくつかの反省点もありましたが、登壇者が前日まで必死に磨いた英語力の向上は目覚ましいものがありました。ただもっと深い議論が出来るくらいピッチでもっと多くのことが伝えられたらと思いました。今後はそこに力を入れたいですね。」(Game Changer Catapult杉山覚)

「ご来場頂いた方々から感想をお伺いしたところ、内容や対応について他ブースと比べて大変印象が良いとのお声を頂けました。各チームメンバーもピッチ、ブース内での接客を積極的に行えており、我々としては非常に誇らしいです。昨年まで出展していたサウス・バイ・サウスウェストと同様、投資家や起業家、学生など多様な人々の来場が多く、彼らに直接コンタクトできる良い機会。新規事業のアイディア検証やグローバル市場に向けた協業検討の加速などのため、上手にアピールできていたと思います」(Game ChangerCatapult 濱本隆太)

Slush Tokyo 2019での経験を胸に、事業化に向けて加速していきます。今後とも応援よろしくお願いします。

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