Mar 11, 2018

パナソニック独自技術 「機能ミスト」でホワイトニングに革命を(後編)

Game Changer Catapult

パナソニック独自技術 「機能ミスト」でホワイトニングに革命を(後編)

Written by Sylphidチーム 大塚 理沙・大槻 優・松永 春香/

ゲーム・チェンジャー・カタパルトでの挑戦

最後ののぞみをかけて、私はゲーム・チェンジャー・カタパルトに応募しました。ゲーム・チェンジャー・カタパルトでは、一から事業を作り上げることができるので、最適なアプローチだと思ったからです。

テーマをスタートして3か月間は、チームビルディングで悩みました。技術以外のスキルを持ったメンバーが必要でした。何とか調査・マーケティング・デザインのプロを見つけることができました。調査・マーケティング担当の大槻と、デザイン担当の松永です。二人がチームに入ることで、テーマの推進スピードが上がっていきました。

技術・企画・デザイン、全く異なる分野からの意見をぶつけあうことで、商品がブラッシュアップされていきました。

手探り状態ではじめたビジネスモデル構築

ビジネスモデルを構築するためにまず行ったのは、ターゲット像を明確にすることでした。スカイプで米国のユーザーに何度もインタビューを行うことで、この商品を求めているのがどのようなターゲット像なのかを突き止めました。ユーザーの行動を研究し、どのような場所・方法で商品を購入したいか掘り下げていきました。その結果、コアターゲットは歯科医で購入する方法を好むと分かったため、米国の歯科医を通じて販売することに決めました。

一方、歯科医で販売するには、歯科業界関係者からの受容性がないと成立しません。日本や米国とのスカイプインタビューで、歯科医・歯科関係者へのヒアリングを繰り返し、商品特長・使い方・価格・ビジネスモデルを詰めていきました。

米国調査(NY出展、歯科調査)

At Greater NY Dental meeting

インタビューの繰り返しでアイディアのブラッシュアップはできたものの、やはり米国現地で受容性を確かめる必要があると考えていました。そこで私達は米国のデンタルショーにコンセプトを出展して、歯科関係者の率直な声を聞くことにしました。

米国で最大のデンタルショー「Greater New York Dental Meeting 2017」で、世界中から6万人もの歯科関係者が集まる場です。SXSW出展の前に出展すること自体が異例ですが、プロがいる場に最初から飛び込むということで、不安半分、楽しむ半分といった心境でした。

歯科医や販売代理店など、ホワイトニングのプロにも受容性を検証しました。滅多に会うことのできない、米国大手の歯科医流通会社の幹部や、米国の歯科評議会の理事、ホワイトニングを日本に普及させた人など、VIPの方々にも私達のブースに足を運んで頂くことができました。結果は大好評。「ぜひ取り扱いたい」「患者でパイロット(テスト)させてほしい」「6千万投資するから専売権が欲しい」といった数々の嬉しい声をかけてもらいました。そこで得られたフィードバックを受けて、さらに商品を改良を重ねてきた今、次なるステップとして挑むのがSXSW。ユーザーからの反応をしっかりと把握し、商品化に向けて一気に加速させていきます。

At Greater NY Dental meeting

Greater New York Dental Meeting 2017での様子

チームの想い

現在は米国での事業展開を検討していますが、私達には更なる想いがあります。

1つは、米国以外の国への展開です。欧州やアジアなど、ホワイトニングが米国ほど主流になっていない国でも、潜在的には歯を白くしたいと思っている人が多くいます。このアイディアを実現することができたら、ホワイトニングがより身近なものになり、オーラルケアの世界が大きく変わると信じています。そしてこのアイディアは単に「歯の色が変わる」ことをサポートするだけではなく、使って頂いた方の人生が変わることをお手伝いするものだと感じています。

また、現在はホワイトニング商品として検討していますが、歯周病のケアやお口の衛生維持にも使えないかと考えています。Sylphidが作り出す有効成分OHラジカルは、菌に対しても有効である可能性が高いのです。寝たきりの人など、歯を自分で磨けないような方々に提供して、お口が少しでも快適になるようなお手伝いをしたいなと思っています。

チームの写真/ Team photo

チームの写真です

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