Sep 30, 2021

複業することで本業にも生かせる。経験者が語る制度利用のメリット

Game Changer Catapult

複業することで本業にも生かせる。経験者が語る制度利用のメリット

Written by Game Changer Catapult 事務局

<社内複業制度とは...>
パナソニック株式会社には社員自身が所属する部署に籍を置きながら、異なる事業・部署も兼務できる「社内複業制度」があります。
複業者の募集は社員向けのWebサイトで年4回行われており、自身の興味のある部署に応募し、面接で志望動機などを自己PR。本業とのバランスの取り方や期間などを相談して、複業がスタートします。また、募集されているものとは別に興味のある部署があれば自ら動いての応募も可能です。
パナソニック株式会社が会社・組織として発展するためには、社員一人ひとりが持てる力を最大限発揮できる姿に自己成長を遂げ、新しい価値を創出する必要がある、という考えから生まれたこの制度。今回は「社内複業制度」を活用し、本業をしながら未来の「カデン」を生み出すための新規事業創出活動Game Changer Catapult(以下、GCカタパルト)の事務局業務に取り組んでいる北岡千鶴に話を聞きました。

転職後まもなくのチャレンジ、複業制度利用のきっかけ

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みなさんこんにちは、パナソニック株式会社の北岡です。今回は私が利用している社内複業制度についてお話します。

私は2018年に中途入社でパナソニックの一員となりました。元々は材料開発の仕事をしていたのですが、当時は材料特性のことしか考えていませんでした。たまたま参加した勉強会やビジネス関連の書籍を通じて、社員一人ひとりが経営意識を持つ重要性に気づき、ビジネス全体を俯瞰し利益構造を捉え事業に貢献できるようにと考え、企画職への転職をしました。はじめは新しい環境に戸惑うことも多かったのですが、徐々に業務にも慣れたころ、自分が感じたのは焦りでした。もっと多くの視点を持ち、経験を積まなければならないにも関わらず、他の人とは圧倒的に知識も実績も足りず、コロナ禍でコミュニケーションの機会も制限されていると感じていました。そこで、今所属している部署でも働き続けながら、別の部署の業務にも携わることができる社内複業制度を利用したいと考えました。私は昨年度に同じ事業部内の他部署での複業に半年ほど取組み、今年の7月からは別カンパニーでの複業に従事しています。

未経験分野の複業で得た学びが本業に活きるという気づき

去年経験した最初の複業先では、それまで知らなかったデジタルマーケティングに関する研修の受講やWebサイト改善業務の一端を担当しました。
複業でも、本業の人と同じように会議にも参加し、部署の一員として業務を任されます。業務の比率は最大50%程度で、事前に複業先と相談をして決めますが、時間の割り振りなどは個人の裁量次第です。私の場合は最初から20%と決めながらも会議の日程などを鑑みて、活動時間帯は柔軟に対応していました。

もちろん、今までに経験のない分野なので周囲の人に質問し、自分でも本やインターネットを通して勉強しました。知識不足を痛感し大変ではありましたが、本業で行っていたサポート業務の重要性にも気づけた上に、一つのプロジェクトに多くの人が関わって戦略を考えながら実行されていることに改めて気づき、視野が広がりました。
この複業は今年の3月に終了しましたが、今年の4月に部署異動となり、このときの複業経験が、現在の本業にも生かせており、複業制度を利用したことで成長を実感しています。

そして、次の募集のタイミングでGCカタパルト事務局での複業に挑戦することにしました。

周囲を巻き込むカタパリストたちの力。自身の新たな糧に

現在の本業では、自社のWebサイトの運用や新商品のデータシート、商品サイトの拡充を主に担当しています。効果的な運用方法など模索しながら進めていますが、個人の裁量に任せてもらえる部分も多く、やりがいを感じています。
そんな中、GCカタパルト事務局に所属している知り合いの働きぶりを見て興味を持ち始めました。業務内容など詳しく話を聞いていく内に、Webメディアも取り扱っていることを知り、本業の業務にも生かせるのではないかと考えました。

まだ複業を始めたばかりなので、現在は会議などへ参加しながら業務の全体像について少しずつ理解を深めつつ、オウンドメディアのPV数を上げるための施策を考えたり、アクセス数の解析、チャレンジする風土醸成活動の企画にも挑戦しています。
本業はBtoBですが、カタパルトで関わる新規事業の多くはBtoCです。この違いには戸惑いもありましたが、一般の方に向けたSNSを活用したプロモーション方法なども勉強になっています。どちらの場合も自社サイトを起点にした集客という点は共通しており、オウンドメディアの運用業務などは本業との関わりが深い業務なので、そのまま得た経験を生かすことができそうです。
GCカタパルトで複業を始めて一番印象に残っているのが、ビジネスコンテストのブートキャンプです。コンテスト参加メンバーは本業があるにも関わらず、新規事業創出に対する熱量、実現へ向け社内外含めて周囲を巻き込む力があり刺激を受けました。さらにどんなことにもスピード感を持って取り組んでおり、知識だけでなく仕事に対する向き合い方でも学べる点が多くあると感じています。

※ブートキャンプとは 事業化に必要となる基本姿勢や考え方を学ぶワークショップ。

成長を実感するための複業制度の利用のポイント

今は2回目の複業制度利用をしているわけですが、パナソニックという大きな会社の中にある自分が知らない世界が知ることができ、視野が広がることがやはり一番のメリットだと感じています。
応募にあたって大切に感じることは事前の情報収集です。私は複業を希望する部署の業務内容を人づてで聞く、自分で調べるなどを徹底していました。応募前に理解を深め、自分が手に入れたいスキルや望んでいるステップアップができる事を知っておくほうがいいです。
後は面接でなぜ複業を希望するのかの熱意と、自分が事前に調べてきたということをアピールすること。新しい分野への挑戦は難しい面もありますが、必ずそれ以上の発見や成長があると私は思います。
さまざまな部署、人がいるパナソニックだからこその制度だと思うので、本当に挑戦してよかったですね。

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